映画

パラサイト 半地下の家族

遅ればせながらこの前の金曜ロードショーのを観ました。
日本ではあまり感じることの無い貧富の差が
「半地下」という住宅の文化でまざまざと見せつけられる衝撃。
そして、金持ちの家に巧妙に入り込む様がとても不気味でした。
こんなに簡単に他人の家に入り込めてしまうのか…というのと
半地下の住人のギラギラした目付き。
貧の側の人間には、飢えから来る野心がありますよね。
あと、同じ地下の人間だった元家政婦夫婦の狂気は凄かった。
同じ臭いのする人間には容赦ないんですね…。

「半地下の臭い」という見えない差別用語を聴いてから
自分をひたすら臭うようになるお父さんの静かな怒りも怖かったですね。
ラストは本当に、ホラー映画の様な展開で
これはゴールデンで流せるレベルじゃないだろ…と思いました。

お金持ちの息子のダソン君がとにかく頭が良くて、それゆえに色々なものを抱えてしまって
可哀想だなと思いました。
子供ながらに聡明なのは時に罪だ。
半地下の姉と弟も頭が良すぎた。
だから計画にほころびが出た。
計画すると必ずほころびが出るというのは正しいと思います。
それが緻密であればあるほど、隙も生まれる。

これは作品賞を獲って然るべき作品だと思いました。
でも総合的なオスカーに相応しいか?と問われると
どうしてもJOKERと比べてしまうんですよね。
それがハリウッドの撮り方と韓国の撮り方の違いなのかもしれないけれど。
同じ貧富の差を抉りだした作品の、どこがどう違うのかというのが
審査員の評価なんだと思います。
アジアの監督の熱量のようなものを感じました。

閉鎖病棟ーそれぞれの朝ー

タイトルからして多分、すげえしんどいんだろうなと思いながら観ました。
実際、のっけからしんどかったです。
閉鎖病棟とありますが精神病院入院するとまあまああんな感じです。
長期入院になるとこんな感じで時間が過ぎて行くんだな、と思いました。
シュウさん、ユキちゃん、そして中心となるヒデさん
それぞれに境遇が辛くて、しんどいなぁと思いました。
しんどいというか、それしか私の語彙力が無いから
可哀想とかそういうんじゃなくて、しんどいっていう言葉でしか表せないんですけど。
誰も何処にも帰る場所も逃げる場所も無いって、しんどいなぁ。
シュウさんは帰る家がギリギリあったけど
ユキちゃんはもう、帰っても地獄だし逃げた先でもあんな目にあって
もう私だったら死にたいだろうなと思いました…。
死にたいというか、消えたいよな。
ヒデさんも、どんな思いで色々な病院に居たんだろう。
どんな思いで土をこねていたんだろう。

その様々な患者さんの思いを、ただ泣くでもなく、何とも言えない顔で観ていました。
苦しいなぁ、辛いなぁ、しんどいなぁの3つが混ざったよくわかんない顔してたと思う。

そしてとある事件が起こり、ヒデさんは捕まり、シュウさんは退院して。
ユキちゃんだけ病院から消えた後どう過ごしていたかわからないんですけど。
観る人によってはしこりが残ったり、救いが無かったりするように見えるんですけど
私はなんか、ああ、生きてて良かったなって気持ちが強かったです。
生きてれば、いつかきっとまたみんなで会えるよな。そうだよな。
そう思いました。

惡の華

「荒ぶる季節の乙女どもよ。」のドラマを見た流れで
なんとなく暇つぶしに観てみました。

色々ぐちゃぐちゃした思春期の感情がどばっと噴き出して
ああ、こういう「自分は人とは違うんだぜ」っていう何かを出したがる時期って
思春期じゃなくてもあるよね、と思いながら観ました。
特にそういうのが出てくるのが中2だから厨二病って言われるのであって
本当はいつでも常に自分が特別な、突出した人間でありたい時期なんですよ。
私はその前兆が19歳くらいからあって、所謂承認欲求が凄く高かった時期なんですけど
誰にも認められずにオミソにされて、打ちのめされて
それが34歳くらいまであって。
でもなんとなく自然と満たされていく人も居れば
この主人公たちみたいに「自分には何もない、空っぽなんだ」と自覚して打ちのめされてく人も居る。
主人公たちの「空っぽ」は「普通」になる事によって埋まったり
まだ空っぽのまま、それでも何かを探したりすることで埋まったりするから
空虚なまま生きる結末では無かったのは良かったな、と思います。
ただ結局普通が一番なのか?と言われると「?」が残るので
普通とか変態とかそういうカテゴライズは他人に任せた方が良いのかもしれないと思いました。

「普通だけど普通で居たくない欲求」を抱えた人には響くと思います。
それを通り過ぎた人は、なんとなく青臭くて苦い、「自分にもこんな時期があったな」と思える映画なんじゃないでしょうか。

キングダム実写版

もうちょっとしょっぺえ出来かと思ってたんですが
まあ、キャストを豪華にして金をかければ面白いものが出来るの見本みたいな感じでした
(一応面白かったと褒めているつもり)
吉沢亮さんの演技が良かったですね。そりゃあ最優秀助演男優賞取るわ。
山崎賢人さんは…まぁ…うん…頑張ってた(おい)
個人的には変なヒゲの大沢たかおさんの癖が凄いセリフ回しが好きです。
あと高島兄は王様が好きすぎるだろ。
(原作を読んでいないのですべて中の人で表記しています。すみません)

予想外だったのが森の王の長澤まさみさんの美しさよ…。
今までコンフィデンスマンJPとかしか見てなかったからなんだけど
めちゃくちゃカッコよかった。
ああいう役をもっとやって欲しい。

リョフウイ?がまだ出てきてないから
これ続編作るつもりで作ってんだろうけど
完結したときに3部作とかでやるのかな。
知らんけど。
そして今57巻まで出てるのも知らなかった(“゚д゚)

勝手にふるえてろ

観たい観たいと思ってたらネトフリに転がってたのでなんとなく見ました。
基本的には主人公(拗らせ陰キャ女子)の脳内だけで展開するラブストーリー…ラブストーリー…?
なんですけれどもその拗らせぶりが凄い。
とりあえず主人公は10年間「イチ」君に片思いしているのですが
彼女に空回りなアプローチをしてくる「ニ」君がいるわけですよ
とりあえず彼女はニ君とそれなりのお付き合いをしつつもイチが好き!イチが好き!って感じで
元同級生の名前でフェイスブックもどきに登録して同窓会まで開くバイタリティー。
そのバイタリティーの出所が「電気ストーブつけっぱで寝てボヤ起こした」ってのがまた凄いんですけれども。

個人的に「ニ」君のキャラが痛いんで「イチ」派なんですけれども
イチくんもイチくんでうーわー無いわー、お前それは無いわーな人なんで
なんとも言えないですね。
あとモブ女が典型的なビッチでぶん殴りたくなる。(暴徒)
個人的に脱糞しそうになったのはニ君に友達が主人公は処女ってバラしたとこで
「あああああああああ(ブリュッツブリュリュッ」
ってなりましたね(意味がわからない)。
いや自分がもしそういう状況に置かれてもきっとああああああってなるんすけど
お前秘密言うたやんけゴルアアアアアアみたいな。
女は秘密を守らないはいここテストに出ます。
そこからまた主人公が大暴走するのでこの辺は是非観てもらいたいです。

ラストは「あーやっぱそうなるのね、キープが居るって大事よね」
というのが私の感想です。
いいなぁ、陰キャでもリア充になりてぇなぁ!

最近見た映画をざざっと

仕事の合間にWOWOWで録画した映画を観ているんですけれども
最近観たのは
「累-かさね-」「響」「検察側の罪人」「ラプラスの魔女」「恋は雨上がりのように」「MEG」。

おすすめ順に並べるとすると

「累」
「響」
「恋は雨上がりのように」
「検察側の罪人」
「ラプラスの魔女」

暇があれば→「MEG」

という感じです。
上二つが圧倒的に面白かったので3つは横一線。
MEGに関しては暇つぶしに観て下さい(笑)
以下はネタバレありの感想。

人狼ゲーム クレイジーフォックス

前述の「人狼ゲーム ビーストサイド」とは微妙に色々違います。
主な変更点は

人狼が3人に増えた
生き残れば一人勝ち出来る「狐」が追加

今回の主人公は「狐」なのですが
目が覚めた時に「タキガワくん」という村人に一目惚れして
どうにか彼と生き残るために何でもやるサイコパスです←
投票で彼と仲良さそうにしてた「ヒグチさん」を炙り出したりとか。
(そしてヒグチさんはあっけなく死亡)
そして「3人目の人狼」がギリギリまで出てこないので
タキガワくんじゃね?と思ってたら

違いました(見て「お前かーい」ってなると思う)

「狐」「村人」「人狼」が最後まで生き残る中
「狐」は一人勝ちするのか?
3人目の人狼は誰なのか?
あやか(狐)はタキガワくんと生き残れるのか?
(いやルール上無理なんだけど)
前回よりも推理要素が増えていて面白かったのと
あやかのサイコパスっぷりが凄いです。

人狼ゲーム ビーストサイド

まだブレイクする前の土屋太鳳ちゃん主演の「人狼側」による人狼ゲーム。
この手の(リアル鬼ごっこ臭のする)ブレイク前のアイドルとか女優の出てるホラー?というかサバイバルものとしては面白かったです。
ホラーというよりはスプラッタですね。うん。
人狼ゲームはとりあえず人狼が何人か居て(単数の場合もあり)、村人が居て
村人の中に霊媒師・用心棒・予言者などの役職があるのが基本です。

人狼→夜中のうちに誰か一人殺せる
予言者(占い師)→1日1回、その人が村人か人狼か占える。用心棒に守ってもらえる
用心棒→予言者を人狼から守れるが自分自身は守れない
霊媒師→その日死んだ人間が村人か人狼かわかる。でも守ってもらえない

その前に「投票」の時間があって一人を処刑するのですが
そこで人狼を処刑できる場合もあれば騙されて村人や予言者を殺してしまう事もあります。

ビーストサイドは太鳳ちゃんのみが「人狼」として一人一人を殺していく話。
殺していくうちにハイテンションになっていく様がとてもいい感じなので
太鳳ちゃんにぶりっ子イメージしか無い人に見て頂きたい所存。
ロッケンローラーを目指してる設定なのに歌がイマイチですが…
(これ作詞作曲土屋太鳳って書いてあったけど本当かな…)

人狼ゲームシリーズは色々あるのですが
これだけR15指定です(おそらく惨殺描写のせいだと思われます)
他の(後述のクレイジーフォックス)も十分グロいのにね。謎。

BLEACH(実写版)

ふふふふーん(WOWOW)に加入したので(なのにプライムだけアンテナの関係で見られない)
早速BLEACH実写を見てみました。
やはり福士蒼汰くんはよい。
早乙女太一くんの恋次も凄く良かった。
やっぱりルキアはミスキャスト感凄かったです。
髪型といいなんといいルキア感まるでないやん…。
(織姫ちゃんも巨乳じゃないから乳好きの人にはダメだと思いますが私は真野ちゃんが好きなのでいいです←)
あと、MIYAVIさん、頑張ってるんだけど演技が棒です…。
いや世界的ギタリストをなんでお兄ちゃんにしたん…?
見た目だけやん…?
個人的には恋次と同じくらいのガチバトルを見たかったんで見た目だけでキャスティングされたのは残念だなと…。
あとこれはマッマが言ってたんですけど

虚(ホロウ)のデザインがダサい(爆)

これはもうー、あのー、KBTITに言うべきなんですかね(原作のホロウをあんまり見てないので…)
アクションは凄かったです。
後、雨竜のオタク感凄い。
てか何も頼まないでずっとファーストフード店に居るのどうかと思うよ!(笑)

続編やりたいと思って制作したと思うんですけど
これ多分そんなに興行成績よくないんじゃないかなと(知らんけど)
いや個人的にはこれ続編無理だって
仮にやるとしてどの辺やるのかは知らないけど無理だって。